|
障害をもつ人の心の詩にメロディーの翼をつけて
これまでのあゆみ
♪「わたぼうしコンサート」とは
障害をもつ人たちが日々の感じたことや思いを綴った“詩”をメロディーにのせて多くの人たちに伝えるコンサートです。障害をもつ人たちの詩は、私たちが失いがちな「生きる強さ」「いのちの尊さ」にあふれています。これは、社会的に弱い立場に置かれているから見えることであり、障害をもつからこそ感じられることなのかも知れません。毎年、50カ所をこえる各地で開催され、社会の理解と共感を深めています。
♪「わたぼうし」の誕生
わたぼうしコンサートは1973年、詩を綴ることの好きな障害をもつ青年と音楽集団“奈良フォーク村”のメンバーとの出会いからはじまりました。生きることの喜び、哀しみ、やさしさに溢れた詩の世界に引き込まれた“奈良フォーク村”のメンバーはつぎつぎと詩に曲をつけました。そして1975年4月、はじめての「わたぼうしコンサート」が奈良で最も大きなホール、奈良県文化会館大ホールで開かれました。障害者問題がいま以上に暗い、マイナーなイメージがもたれがちな時代でした。客席はすべて人で埋まり、大成功のうちに幕は閉じました。
♪「わたぼうし」の広がり
このコンサートへの反響を大きく、翌年の1976年には全国各地の障害をもつ人の詩に光をあてようと「全国わたぼうし音楽祭」が開催されました。スポンサーもスターもいない音楽祭、しかし数多くのボランティアの熱意によって支えられた音楽祭はコンサートに続く大成功でした。それから毎年音楽祭が開催されるようになり、2002年で27回を迎えます。
ここで生まれた歌の数々は障害をもつ人の夢や願いを包み込んで「わたぼうしコン サート」として旅立ち、国内のみならず海外で歌われています。
♪わたぼうし効果
「わたぼうしコンサート」という新しいかたちの運動は、これまでの社会の福祉に対する暗いイメージを一新し、障害をもつ人たちの「文化」に光をあてるきっかけをつくりました。また、若者をはじめとして、それまで障害者問題に無関心だった人たちの間で、障害をもつ人への意識が高まり、さまざまなボランティア活動がうまれてきました。
しかし、何といっても大きなことは、「わたぼうしコンサート」をきっかけに障 害をもつ人たちが積極的に町に出だしたことです。それまで障害をもつ人は偏見と差別の前にたじろぎ、社会の無関心さに絶望を感じていました。しかし、このコンサートを通して、同じ社会の仲間として受け入れられ、また、その未知なる可能性を評価してくれる人たちがいることを知ったのです。
♪「わたぼうし文化基金」とは
1981年の国際障害者年を記念して設立されたこの基金は、障害をもつ人の文化を高め、盛んにするために基金です。わたぼうしコンサートの開催をはじめとし、海外の障害をもつ人の文化との文化交流、障害をもつ人たちの文化への関心を高めるための事業、障害をもつ人の詩集や絵本やノンフィクションの出版などをおこなってきました。
♪リンク
わたぼうしギャラリー(わたぼうし応援団のほーさんによる私設ギャラリーです)
♪これまで実施、支援した文化事業(抜粋)
わたぼうし音楽祭・わたぼうし全国縦断コンサート(1981年〜)
>>> 30周年記念わたぼうし音楽祭
>>> 第29回わたぼうし音楽祭
>>> 第28回わたぼうし音楽祭
>>> 第26回わたぼうし音楽祭
>>> 25周年記念わたぼうし音楽祭
世界わたぼうし音楽祭(1981、1992年)
わたぼうし上海コンサート(1981年)
わたぼうし文学賞(1981〜1993年)
わたぼうし芸術祭(1983、1984、1985年)
ミュージカル・コンサート・ピース・ブック(1985年)
わたぼうし語り部学校(1989年〜)
わたぼうし語り部コンクール(1992年〜)
アジアわたぼうし音楽祭(1991〜1999年/隔年)
アジア太平洋わたぼうし音楽祭(2001年〜)
>>> わたぼうし元気組ツアー2001(台湾)
たんぽぽの家では「歌はこころとこころのかけはし」を合言葉に全国各地でわたぼうしコンサートをおこなっています。障害をもつ人の心の詩にメロディーをつけ、大ホールで開催するビックコンサートから、街のイベント、ミニコンサート、また小学校や中学校の文化祭や学校行事など、さまざまな場で伝えています。
|