本誌掲載の投稿原稿は、以下の指針にしたがって査読する。
1 一般的指針
査読の基本的なねらいは、対象となる論稿を改善することにある。執筆者の論旨をより明確に、説得力のあるものにすることを目的とする。批判や反論自体は目的とせず、学問観や方法論・価値観の相違をこえて、基本的には執筆者の論旨に沿って理解しようとする立場から、理解が困難だった点を中心に、論稿全体を吟味・検討し、改善策を示唆する。
コメントの執筆に当たっては、コメントされた側(執筆者)がこれを十分理解できるか、具体的な修正の指針がつかめるか、などを考慮する。
2 具体的な留意点
(1) 学会の基本的な趣旨との照応
市民として、現実的な問題意識と自由な発意にもとづく、独創的な課題が設定されているか。市民活動の実践の現場に活かされるよう、十分意図され、工夫されているか。設定した課題の解決・実現に向けて積極的に取り組んでいるか。
(2) 課題設定と立論の照応
設定した課題に対して、論稿自体が説得的に応えているか。研究方法は妥当か。論旨の展開に矛盾や混乱はないか。首尾一貫しているか。
(3) 全体の構成
単元(章・節・項など)の構成は適切か。全体の流れから考えて、もう少し詳しく、あるいは簡略化できるものはないか。前後を入れ替えたほうが分かりやすくならないか。
(4) 文章表現・用語の選定
明解な文章および言葉遣いで表現されているか。一般にとってなじみにくい特殊な用語や表現が、十分な説明なしに使われていることはないか。また、訳語は適切か。
(5) 事実確認・解釈の妥当性
事実確認は十分か。データの解釈は妥当か。立論は十分な根拠にもとづいているか。一面的な解釈に陥っていないか。
(6) 形式的な整備
投稿規程および執筆要項に対して誠実か。段落・改行のしかたは適切か。誤字・脱字はないか。引用のしかたは適切か。引用・参考文献の書き方は適切か。
3 コメントの書き方
コメントを記す場合には、どの箇所に、どういう理由で問題があり、どうすれば改善されるか、できるだけ具体的に指摘する。
4 査読結果
査読の結果、以下の判定を行う(該当するものに○)。
(1) このままで、もしくは形式的な不備を直して、掲載する。
(2) コメントで指摘した疑問や問題点が基本的に修正されれば、掲載する。
(3) 次のうちいずれかが必要である(該当するものに○)。
a かなり全般的な書き直し(文章・構成が適切でない)
b 分析のやり直し
c 論理展開の重要な修正
d 問題設定の基本的な変更
(4) 扱っている内容等が、日本ボランティア学会の学会誌に相応しくない。日本ボランティア学会ではこの論稿を正当に評価できないので、他の雑誌への投稿をすすめたい。(投稿先雑誌の例: )
附則
このてびきは、2000年4月1日から適用する。
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